「○○ソムリエ」と呼ばれる講座の多くは、「直営型(ソムリエ型)」の講座です。講座はつねに協会が自力で開講し、認定講師を作りません。
いっぽう、認定講師を次々に生み出す「フランチャイズ型(認定講師型)」の講座もあります。この場合、協会は認定講師を作り、認定講師が講座を開講します。
フランチャイズ型(認定講師型)であれば、受講後に講師になるという「移住先」がありますから、コミュニティを無理に作らなくても、ロイヤリティの維持は可能です。
(むろん、コミュニティを作って害になるということはありません)
しかし、直営型(ソムリエ型)には、受講後の「移住先」がないので、ロイヤリティを維持するための「移住先作り」が欠かせません。それが、コミュニティです。
受講した方々で構成されるコミュニティ。
同じ資格を持つ人の集まりです。
コミュニティは人の集まりですから、必ず「個別の雰囲気」や「文化」が生まれます。
すると、今度は、その「雰囲気」や「文化」を好ましく思う人が新たに会員になったり講座を受講したりします。逆に、「雰囲気」や「文化」に馴染めないと感じる人は、受講しません。
受講する人、しない人が明確になってくるのは、「ターゲットが絞られる」ということになるので、マーケティングとしては良いことです。
したがって、コミュニティがどんな雰囲気で、どんな文化になっているかは、協会のホームページなどで積極的に発信すべきです。コミュニティで集まった時の写真などをできるだけたくさん掲載します。
ただし、「常連ばかりが集い、いまさら入りにくい喫茶店」のようにならない配慮は必要です。
協会総研
吉村司 吉岡岳彦