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協会は講師を作らない方がいい理由

協会は講師を作らない方がいい理由

協会の設立を考えている未来の理事長さんに、ぜひ考えてもらいたい大事なことがあります。協会を作る前だからこそ、考え直してもらいたいことがあります。

それは、「講師を育成する協会は作ってはいけない」「協会をフランチャイズビジネスにしてはいけない」ということです。

にわかに信じがたいと思いますが、このパラダイムシフトができた理事長さんは、協会を大きく育てることができます。

本当に、本当に大事なことなので、真剣に考えてみてください。

さて、これからお伝えしたい内容は、「協会を作りたい」と考えているほとんどの理事長さんが、「講師養成講座をやって、どんどん講師を作らなければならない」と誤解しているという話です。

これは、まったくの誤解です。講師は作ってはいけません。

資格講座、認定講座を開催する協会は、講師を作ることを目標にした瞬間から、受講生が頭打ちになります。

協会をビジネスとして捉えた瞬間から、純粋に学びたいという受講生さんが集まらなくなります。

ここでは、講師を作る協会にしてしまうと、運営に行き詰まりを感じる理由をお伝えしますので、十分気をつけてください。

1. 講師になれない認定資格に価値があるのか?

「講師になれない認定資格に価値があるのか?」

という問いですが、結論から言えば、大いに価値があります。

もし、あなたが講師になれない認定資格には価値がない、と感じるならば、それはあなたがビジネスマインドが旺盛だからです。かなり特別な存在だからです。

1-1. 80:20の法則

「80:20の法則」や「2:8の法則」、いわゆる「パレートの法則」と呼ばれる法則があります。これは社会の様々な部分で当てはまるとされる普遍的な法則になります。

  • 20%の納税者が、80%の額を納税している
  • 仕掛ける側の人が2割、仕掛けられる側の人が8割
  • 仕事の成果の8割は、費やした2割の時間で生み出している
  • 働きアリの2割しか働いていない

そんなことが言われています。

1-2. あなたがビジネスパーソンだから誤解する

つまり、あなたが2割のビジネスマインドを持った人であるため、あなたの周りの人がすべて自分と同じ感覚かと誤解しているわけです。

あるいは、あなたがビジネスパーソンであるために、あなたが属しているコミュニティにはあなたと同じタイプの人たちが集まっているため、世の中全員がそういうマインドでいるものだと勘違いしているわけです。

実際には、世の中の人はほとんどが、仕掛けられる側の人です。多くの人たちは、それで心地よいと思っています。絶対数からして、ビジネスをしている人というのは少ないのです。

一般の人たちから見れば、逆に、ビジネスをしている人たちに違和感を持っているわけです。

1-3. フランチャイズ型にするからうまくいかない

「講師になれないならば、受講してくれない」
「資格講座は講師を育てるもの」

と思い込んでいる協会はうまくいきません。何度も言いますが、これらはまったくの誤解です。

協会運営の目的を認定講師を輩出する「フランチャイズ型ビジネス」にしては、うまくいきません。それでうまくいく協会は、極々わずかです。「ない」と言ってもいいくらいです。

仮に、うまくいったとしても、それは一瞬の話です。すぐに受講生集客が頭打ちとなり、ジリ貧になります。

特に、個人事業レベルの、具体的には、エステやマッサージ、体操などのサロン型ビジネスを営んでいるオーナーが、独自のスキルを認定資格にして、フランチャイズ化しようとする場合です。

ハッキリ言うと、100%うまくいかないでしょう。

先ほど、極々わずかと言ったのは、資本力があって、大きく展開できる企業や組織、団体は、頑張りようによってはうまくいくかもしれません。

しかし、それでもフランチャイズ型の協会は、厳しいです。

1-4. 純粋に学びたいという人たちがほとんど

認定講師を無理に養成しようとしなくても、受講生を増やすことで協会は成長します。結果的に、講師も自然に増えるというスタイルで行っている協会もたくさんあります。

「資格講座=純粋な学びの講座」にすることで、うまくいっています。

2. ソムリエ型の協会を目指すと良い

協会には7つの型があります。これらについては、『正しく協会を立ち上げる7つの設立方法』で詳しく書きましたので、そちらを参考にしてください。

ここでは、「認定講師型」と「ソムリエ型」の違いが明確になるように見ていきます。

2-1. 資格講座をつくるときの違い

講座のつくり方には、「認定講師をつくる」というスタイルのものと、「ソムリエを育てる」というスタイルのものがあります。

認定講師をつくる場合には、「認定講師になりたい」とか、「自分でお教室を開きたい」というアグレッシブで、ビジネスに興味のある人に魅力を感じてもらうように講座をつくります。

ソムリエを育てる場合には、例えば、「野菜について学びたい」「お料理のレシピに詳しくなりたい」という学ぶことの好きな人に魅力を感じてもらうような講座をつくります。

すなわち、「認定講師になりたい」「自分でお教室を開きたい」というビジネスに対してアグレッシブでポジティブな人と、「栄養について学びたい」「美容に詳しくなりたい」という学ぶことの好きな人とでは、タイプがまったく異なります。

2-2. 認定講師は「お金」に興味がある

認定講師になりたい属性の人は、学ぶことが好きなのではなく、(もちろん、学ぶことも好きでしょうが、それよりも)講師として活動することに憧れていたり、お金を稼ぐことに興味があるため、講座のテーマそのものにはあまり思い入れがありません。

一方、学びたいとい属性の人は、認定講師になりたい人の逆です。

すなわち、講師として活動することやお金を稼ぐことを前面に打ち出した講座には、全然興味を覚えません。むしろ、嫌がります。

そうではなく、講座のテーマそのものに興味を覚え、受講しに来ます。純粋に学びたい人たちだからです。

2-3. 「学びたい人」に標準を合わせる

ターゲットになる人に大きな違いがあります。

認定講師になりたい人をターゲットにするのか、それとも、講座そのものを学びたい人をターゲットにするのかによって、講座のつくり方や魅せ方がまったく異なります。

しかし、協会というのは、「愛好者のコミュニティ」という要素があります。

あることに好きな人の集まり、という要素がある限り、そちらを主に考えた方が組織になりやすくなります。

昔は、一部のリーダーがビジネスとしてくくって、コミュニティがまとまったかもしれません。しかし、今は、そういったある種強引な組織運営は、すぐにほころびます。

共通のピュアな思いで集まるコミュニティを運営していくことが、美しいあり方になります。そういう団体は、永く愛される協会になります。

2-4. 「学びたい人」を集めないから苦しくなる

もし、あなたの協会が、受講生(会員)の集客に苦しんでいるとしたら、その原因がここにある可能性があります。

むしろ、これまでの経験で言うと、原因のほとんどが、フランチャイズ型にして認定講師をつくる協会にしてしまった事業モデルに原因があります。

つまり、本当の受講生さんは、「学びたい人」なのに、認定講師になりたい人向けに講座を設計してしまったということです。

まとめ

海の上を飛ぶ鳥は、空中にある世界しか見えません。海の中の世界を見ることができません。そもそも、そんな世界があるのかとも、考えもしません。だから、見ようともしていません。

ところが、海の中には、ちゃんとした海の世界が存在しています。鷲やカモメには見えない、イルカや魚たちが存在する世界があります。

数にしたら、海の世界の方がたくさんの魚たちがいます。私たちは、自分の周りの世界がすべてだと勘違いをしてしまいます。

見えていない世界は、ないものだと思い込んでいます。協会をつくる前に、一度ゆっくり考えてみてください。

特に、セラピストさん、エステティシャンなどのサロンオーナーの方で、独自のスキルを「認定資格」にするために協会をつくりたい、と考えている方。

絶対に、認定講師型の協会をつくらないでください。

 

あなたが初めてその「技術」に出会ったときと同じように、純粋にそれを習いたいと思った気持ちに触れてみてください。

「ビジネスにしたい」という気持ちは、永くそれに携わって生まれた感情ではないでしょうか?

合わせて、認定講師型のメッセージに飛びつくビジネスマインドの方は、ずっとあなたが立ち上げる協会に居る人ではなく、卒業し、あなたのメソッドを取り入れた新しい協会を立ち上げるライバルになる人です。

ライバルとして争うのではなく、新しい技術や情報を永く提供し、生涯かけて関係性を築いていける存在として、関わりを持つようにしませんか?

そのほうか、幸せ度の高い協会運営ができることと思います。

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