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協会を作る本質的な意味とは?【3つの視点から探る】

協会の意味

「協会」を辞書で調べると、

“ある目的のために会員が協力して維持する会”

と記されています。

私たちも実感として、その通りだと感じています。

協会という組織は「思いをカタチにする会」と言えます。理事長の思い、つまり「理念」を会員組織によって実現していく事が本当の意味になります。

昨今、一般社団法人を立ち上げて、「協会」の名を使ってビジネスにしようと起業するケースが増えています。

協会は、非営利団体でありながらも、利益を求めた経営をして良い組織です。従って、其のこと自体は、決して悪い事ではありません。

しかしながら、協会という性質上、そのようにビジネスライクに経営をしようとすると、どうにもうまくいかなくなることがあります。お金儲けを優先させてしまう心持ちだと、会社と違って綻びはじめます。協会では馴染まないメンタリティです。

協会は、理事長の理念を実現するために存在する組織です。そして、その理念に感動して集まる多くの会員によって構成される組織です。

この意味するところは、お金よりも理念を優先させているメンバーで運営している組織だということです。

この本質を理解せずに、効率や収益を優先しては、協会の発展はありえません。十分に配慮する必要があります。

ここでは、協会を作る本質的な意味について3つの視点から詳しく見ていきましょう。

1. 協会を作るとは、どんな意味があるのか?

一般的には、協会は会社と違って、公益性ある事業を行っている団体に見えます。

会社は利益を追求することは分かります。協会は、人によっては利益を上げてはいけないイメージを持っている人もいます。

確かに、会社は営利団体で、協会は非営利団体です。非営利ゆえに、利益を目的にしてはいけないと思うわけです。

しかしながら、法律上では、営利団体も、非営利団体も営利目的で活動して構いません。さらに、おもいっきり利益を追求して構いません。出た収益によって、高額な報酬を受け取っても構いません。

つまり、会社も協会も、どちらも同じようにビジネスをして構わないということなのです。

これを聞いて驚いた方もいるのではないかと思いますが、そういうことなので、協会を使ってビジネスライクに活動をされている経営者も多く存在します。

これは違法でもなんでもないことなので、『○○協会』という名称を使うことで、生活者にとっては「中立そうな組織」に映ることを上手に活用して、ビジネスに結びつけることができます。

1-1. 協会は法人ではない

協会というのは、法律用語ではありません。法人でもありません。

最近の小規模な協会が法人格をつける際には、「一般社団法人」を名乗ります。

昔は難しかった社団法人の取得も、最近は株式会社を設立するよりも簡易にできるため、「一般社団法人○○協会」として立ち上げるケースが増えています。

実際、個人がビジネスをするときには、個人名や屋号、株式会社で活動するよりも、協会として起業する方が、評判も良く、大きなビジネスに発展できることがあります。

私たちのところに相談に来られる人には、協会をつくることをおすすめしている現実があります。

一般社団法人について気になる方は、『一般社団法人を設立する16のメリットと4のデメリット』で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてください。

1-2. 協会は非営利団体だけど

そのような協会ですが、お金儲けはしてはいいものの、お金儲けを優先させてしまうと、拡大する力になっていかないことがほとんどです。

会社は、利益を追求することで、組織を大きくしていけます。

会社を大きくするというのは、それだけ多くの人に自社のサービスを提供している表れなので、一生懸命営業活動をします。

会社の存在意義は、顧客にサービスを提供することになります。

ところが、協会というのは、利益を追求しようとすればするほど、「売り」が強くなり過ぎてしまい、組織に馴染まなくなってしまいます。

協会の意味をもう一度確認すると、

「ある目的のために会員が協力して維持する会」

ですので、理事長の理念を実現するために集まっている会員組織なのです。

ここに大きな違いが存在します。

ややもすると、協会の会員さんは「理事長の理念のために集まっている」なんて意識はないかもしれません。

しかしながら、それは無意識であっても、そのように協会を導かなければ、うまく回らなくなっていくのです。

1-3. 「稼げること」をマーケティングしてみた結果

具体的には、お金を優先して「稼げること」をマーケティングし、それによって集まってきた会員さんは、初めは新規の受講生さんを集客でき、お金が稼げているうちはいいのです。

けれどもしばらくして、集客がしんどくなると、もっと稼げる協会ビジネスはないかと別の新しい協会探しが始まり、目移りし始めます。そして、すぐに離れていきます。

ところが、理念によってつながり、その組織に自分の居所を見出せた会員さんというのは、お金よりも別の遣り甲斐をその協会に見つけられたので、ずっとその協会に残ります。いずれは、協会の中心で活躍してくれる会員さんです。

そのように運営することが、協会では望ましいのです。

2. 協会は争わない組織

協会は争わない組織です。共存を目指します。

会社は争う組織です。闘いも目指します。

2-1. 会社は争う組織

会社は、争う組織です。競合他社とのサービスに勝って、初めて生き残れるわけです。常に他社の動向をチェックし、自社のサービスの向上にチャレンジし続けることが、会社の生き方です。

従って、いつも「数字」を気にします。売上、そして利益がキモになります。

会社は、その業界にマーケットやポジションがなくなると見るや否や、業態を変えることもあります。そもそものサービスから撤退しても、会社を存続させることを優先させます。

「△△紡績」「□□フィルム」など、当初の社名にあったサービスをやっていない会社はたくさんあります。

2-2. 協会は共存する組織

協会というは、会社の生き方とは違います。競合と争う必要がないのです。なぜならば、基本的には、協会は「その分野の専門家集団」になるので、競合が参加してこない性格があります。すでに協会があるならば、そこに入会すればいいわけだからです。

また、協会は「理念を実現する」組織です。創りたい世界をイメージした時、すでにある組織とまったく違うならば、その理念に沿った新しい協会を作ればいいです。

誰と争うでもなく、自らの理念の実現に向けて邁進すればいいのです。なので、争うのでなく、理念を追求する生き方をするのが協会になります。

理念に沿った生き方をしているか毎日確認する生き方になるので、しんどさは会社の経営ほどないのが特徴です。

一般社団法人と株式会社の違いについては『一般社団法人と株式会社の違いはどのような点ですか?』という記事で解説しているので、参考にしてください。

3. 理事長は相思相愛の中心にいる存在

協会と理事長と会員の関係は、「相思相愛」が理想です。日夜、理事長は会員のことを思い、会員は協会や理事長のことを思う関係です。

3-1. 協会の会員は顧客ではない

協会の会員というのは、会社の顧客と同じ位置付けですが、その関係性は少し違います。

例えば、家電量販店で電化製品を買っても、その店の会員という意識は働きません。会員カードがあっても、よほどのことがない限り一人の顧客という立場は変わりません。

しかし、協会の会員は、その協会の受講生でありながらも、協会の一員になります。

時には、協会のイベントをボランティアで手伝ってくれることさえあります。そして、理事長に近づけたことで、喜んでくれさえします。

3-2.  理事長は協会の中心にいる存在

理事長は円の中心協会の理事長は、円の中心にいて、会員のことを思いやる存在です。

協会の理念を実現するために、協会の会員が喜ぶような提案ができないかと、いつも考えている存在です。

そんな理事長の姿を会員が感じ、協会のために頑張りたいと思う関係を築けるようにしてください。

このような協会は、未来永劫繁栄することでしょう。

4. まとめ

協会を作ることの意味は、夢をカタチに変えていくことです。その出発点に「理念」があることを重んじてください。

協会という組織の持つ性質は、自らを「理念中心の人物」に押し上げてくれます。

そもそもが理念中心の生き方をしていなくとも、協会を運営していくうちに養われていきます。そして、そういう生き方が、とても気持ち良いことに気づくことでしょう。

また、その理念があることで、会員が繋がっていることを実感するでしょう。理念なき組織では、皆の拠り所、意思疎通、向かう先がまとまらずに、困った組織となってしまいます。理念があることの大切さを感じることでしょう。

協会は、「ある目的のために会員が協力して維持する会」です。

今一度、会員が協力したいと思える理念をしっかり作ってみてください。すでに協会をお持ちの方は、今の理念がどうなのか熟考してみてください。

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