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協会の理事の仕事とは?【3つのポイントを徹底解説】

協会の理事の仕事

協会の理事という立場は、会社の役員と同じです。従って、理事の仕事は、協会で行う業務の執行責任者になります。

とはいえ、協会を立ち上げたばかりでは、まだ受講生や会員数もわずかで、運営スタッフもほとんどいない状態かもしれません。

その場合には、組織になるまで理事がフル稼働で働くことになります。収益が順当に上がるまでは、手弁当で頑張らなければならないこともあるかもしれません。

ここでは、協会の理事の仕事について見ていきましょう。

1. 協会の理事とはどういう存在なのか?

協会という組織は、理事が受講生(会員)と一緒に活動を盛り上げていくという価値観によって育つ組織になります。 

最近は、「ビジネスの社会で戦いたいとは思わない。でも協会ならやってみたい」 という人たちが増えている現実があります。協会は「戦う」存在ではなく、「共存共栄する」存在です。こういった価値観に多くの人が共感を覚える時代になりました。 

従って、理事というのは、そういった背景を鑑みながら、受講生を接していき、協会の抱く理念を実現していくリーダーになります。

2. 協会の理事にはどういう権限があるのか?

株式会社で言うところの「取締役」に似た立場が、「理事」になります。こう解説を聞けば、自ずと理解が深まるかと思います。理事には取締役のような権限があるということになります。

協会の理事の権限を語る前に、その協会を「一般社団法人○○協会」であると、定義付けしましょう。

協会と言っても、株式会社でも、NPO法人でも、財団法人でも、はたまた任意団体でも協会は存在します。ここでは、協会を設立する際に一番人気の法人格である「一般社団法人」で協会を立ち上げた際の「理事」の役割についてお話しします。

2-1. 理事の業務執行権限と代表権について

一般社団法人の理事には、「業務執行権限」と「代表権」の2つがあります。

とはいえ、理事の権限の範囲は、その一般社団法人が理事会を設置しているか、理事会を設置していないかによって異なります。

2-1-1. 理事会非設置型一般社団法人(理事会を設置していない場合)

理事会を設置していない一般社団法人の理事には、特に定款に記載がない場合を除いて、一般社団法人の業務執行権限があります。

理事が2人以上いる場合には、どちらかが代表理事になり、もう一人が理事になるケースが多いですが、代表、代表でないに関わらず、どちらにも業務執行権限と代表権があるという考えです。つまり、理事にも業務執行権限があります。

2-1-2. 理事会設置型一般社団法人(理事会を設置している場合)

理事会設置型一般社団法人の業務執行権限は、まず「業務執行の意思決定は誰にあるのか?」ということと「業務遂行をするのは誰か?」というようにに分けることができます。

業務の意思決定というは、「理事会」で決まります。その業務遂行というのは、代表理事と業務執行理事がそれぞれ担当します。

従って、代表理事でも業務執行理事でもない一般の理事は、理事会を構成するメンバーに留まり、業務執行権限を持ちません。

つまり、理事会の議決を行うメンバーの一人であるだけになります。代表権も、理事会を設置していない場合と異なり、代表理事のみが代表権を持つことになります。

2-2. 理事の義務

一般社団法人と理事は、その一般社団法人に対して、委任契約に基づいて「善良なる管理者」としての注意義務があります。

法令や定款、総会の決議を遵守し、一般社団法人のために忠実に職務を行う義務もあります。

2-3. 理事の責任

理事が任務を怠った場合には、一般社団法人がこれによって生じた損害を賠償する責任を負いますので、ご注意ください。

2-4. 理事の任期

理事の任期は、選任後から2年です。2期後の総会までが任期になります。

なお、定款や総会の決議によって、任期は短縮することも可能です。

2-5. 理事の解任

理事の解任は、総会の決議によって、いつでも解任できます。

一般社団法人の理事に関しては「一般社団法人の理事の関する9の項目と3の関連事項」で詳しく紹介しているので合わせてお読みいただくと理解が深まります。

3. 理事のメンタリティ

3-1. 心の拠り所になるように整える

発起人である理事長はなんでも知っていて、なんでもできる存在であることが望ましいです。それに準ずるは理事は、スタッフ、並びに受講生(会員)に敢えて任せることをして、表舞台には然るべく場面以外は出ないようにしましょう。

そうすることによって、スタッフや受講生(会員)が積極的に協会に関わるようになります。やがて、帰属意識や心の拠り所として、当人たちにとっては、協会がなくてはならない存在に変わります。

冒頭にも書きましたが、「協会という組織は、理事が受講生(会員)と一緒に活動を盛り上げていくという価値観によって育つ組織になります」。

理事は、そのような環境を積極的に提供できているかを確認してください。

3-2. 「共創」の意識で接する

理事は、受講生(会員)に対して「共創」の意識で接しましょう。

そうすることで、受講生(会員)との信頼関係を構築し、長期にわたって関わる礎が出来上がります。

4. まとめ

協会の理事というのは、会社の取締役と同じ役割を持つ「役員」です。

しかし、そこに関わる受講生や会員というのは、会社の社員とはまったく違ったメンタリティでいます。

前者は、好意や善意で集まり、自分の拠り所を求める存在であり、後者は賃金を求めて集まる存在です。

もちろん、会社の社員がすべてお金が目当てということではありませんが、本質的にはそういったメンタリティがはたらきます。

協会の運営には、「理念」が必要です。理事は、理事長の補佐という役割があり、理事長よりも受講生や会員に近い立ち位置で仕事をします。

従って、理事長が抱く協会の理念を一番に理解し、口すっぱくスタッフや受講生、会員に話さなければなりません。

理念が隅々まで浸透している協会は、とても美しい空気の流れた組織になります。

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