協会の専門家が伝える情報サイト
協会総研

「アンダーマイニング効果」がいい仕事をできなくする

「アンダーマイニング効果」がいい仕事をできなくする

コミュニティビジネスでは、コミュニティに属している理由をしっかり意味づけすることが必要です。

その意味づけをしっかり言語化しないで曖昧にしておくと、何か嫌なことが起きたときに心が乱れ、気持ちにばらつきが生じます。

それを防ぐためには、「理念」をしっかり書いておくことが大切になります。

理念とは、それやる「理由」のことをです。

この理念をつくる際に気をつけなければならないのが、「損得を訴求しない」ことです。

損得を訴求すると、『アンダーマイニング効果』によって、やる気が持続せずに、モチベーションが落ち込むことがあります。

ここでは、「リーダーシップ」の低下や「やる気」を削いでしまう原因となる『アンダーマイニング効果』について詳しくご紹介します。

1. 理念をしっかり固めることから始める

コミュニティビジネスでは、コミュニティに属している理由をメンバーがわかる言葉で表現し、意味づけすることが必要です。

その意味づけをしっかり言語化しないで疎かにしておくと、自分にとって何か理不尽なことや不都合なことが起きたときに、心に乱れが生じ、気持ちにばらつきが出てしまいます。

それを防ぐためには、なぜ自分がそれに取り組んでいるのか、という「理念」を明確にしておく必要があります。

それゆえ、理念をおざなりにしていると、『アンダーマイニング効果』によって、愉しかったはずの行為も、何だかつまらないものに変わってしまいます。

2. 理念づくりには「動機づけ」が必要

理念をつくる際には、自己実現のための「動機づけ」が必要です。

動機づけとは、「モチベーション」のことです。

この場合のモチベーションは、「自分を成長させたい」や「社会的な役割を果たしたい」という欲求から生じるものになります。

2-1. モチベーションには2つある

モチベーションには、賃金や報酬のような「外的モチベーション」と、やり甲斐や社会貢献のような「内的モチベーション」の二通りがあります。

2-1-1. 外的モチベーション

外発的モチベーションとは、頑張ることで報酬や評価を得ようとするモチベーションになります。

一生懸命働いて、多くの賃金を得ようとしたり、社会や組織の中で評価を受け、地位や権力を得ようとすることで生じます。

いわば、見返りを求めるモチベーションになります。

2-1-2. 内的モチベーション

内発的モチベーションとは、仕事や遊びの内容自体に面白さや充実感などを感じて、頑張ろうとするモチベーションです。達成感なども内的モチベーションになります。

いわば、見返りを求めず、ただ「好き」に没頭している状態です。

内発的モチベーションの方が持続的であり、集中力が高く、良い結果を生み出しやすくなります。

3. アンダーマイニング効果とは?

アンダーマイニング効果とは、行為そのものの楽しさやそれを終えたときの達成感、つまり、内的モチベーションによって行動していることに対して、報酬を与えるなどの外的な要因を加えることによって、モチベーションが低減する現象のことを言います。 

過正当化効果』ともよばれます。

3-1. 報酬が目的になってしまう

金銭などの報酬を求めずに、自ら進んで行った行為は、単にワクワクした気持ちで行っています。

例えば、ボランティア活動や家の前の道路掃除、子どもの頃のお絵描きやゲームに取り組んだことなどを想像してください。

「道に迷っている人を助ける」「お年寄りに親切にする」などでもいいです。

この場合、これらの行為は金銭などの外的報酬を求めずに、「人の役に立てて嬉しい」という内的モチベーションによって行動しています。

その相手から、「ありがとう」と言われるだけで、もう十分に幸せな気持ちになれます。

しかしあるときに、それらの行為に対して金銭がもらえるようになったとします。

「道路掃除をしたら、5,000円もらえる」「動物の絵を描くごと100円あげる」などと、その行為に対して報酬を与えます。

そうするとどうでしょう。やがて、報酬がなければそれをやりたくなくなってしまいます。

そもそもは自分がやりたいからその行動をしていたにもかかわらず、外的モチベーションに当たる報酬をもらえるようになると、次第にそれを求めて行動してしまうのです。

つまり、無意識のうちにその行動に対して求める「価値」がすり換わってしまったわけです。

いつの間にか、お金が得られない行動ならばそれをする意味がない、と考えるようになってしまったということです。

さらに、それだけならまだしも、一旦報酬を挟んでしまうと、その後はもともとあったやる気までも阻害してしまうことがあります。

3-2. アンダーマイニングの例

「アンダーマイニング効果」を前提としたしたうえで、次のことを考えてみましょう。

例えば、「近所の道路そうじ」を自ら進んで行っていたとします。玄関前をキレイにすると気持ちがいいので、お掃除を日課にしていたとします。もちろん、無報酬で行っています。

通り過ぎる人から「ありがとう」と言われるひと言が、本人にとっての十分な「報酬」になっていて、自分自身の中での満足感が高まります。

これは、内発的モチベーションよっての行動です。 

ところが、ある日、この行為に対して金銭が絡んできました。

「道路掃除をしたら1,000円」貰えることになりました。町内会の取り決めで、共有スペースの掃除に対して、お手当が出ることになりました。

そうすると、不思議なことに、そもそも金銭を求めての行動ではなかったにもかかわらず、報酬をもらわないとその行為をしたくなくなります。

動くのがかったるくなり、面白くもなくなってきます。

報酬という外的モチベーションが加わったことで、それがないとその行動をしたくなくなってしまったのです。

3-3. 社会性を持たせることが大事

アンダーマイニン効果とは、無意識のうちに、その行為に対しての求める価値や目的が置き換わってしまうということです。

上記の場合、「人の役に立つため」という思いでの行動が、「金銭を得るため」の行動に変わってしまいました。

金銭が得られないなら行動する意味がない、と無意識に判断しているのです。

部下の仕事をきちんと評価し、それを給料に反映させることはとても大事なことです。金銭がモチベーションを高める要因となることは事実です。それも必要です。 

しかし、お給料が上がった直後はモチベーションが上がるのですが、それは瞬間的なもので、数か月後には金銭だけではやる気を持続させることができなくなります。

けれども、そこに「やり甲斐」や「社会的意義」があると意識が高まります。無意識に継続するようになります。

これは逆の見方をすれば、仕事には外的モチベーションが必ずついてくるので、内発的なモチベーションに目を向けて、スタッフのやる気を持続させるようなリーダーシップを発揮する必要がある、ということも言えます。

だから、「理念」が大切になります。

4. まとめ

モチベーションには、2種類あります。

一つは、賃金や報酬、栄誉や名声のような「外的モチベーション」です。「外的動機づけ」とも言われます。

もう一つは、やり甲斐や社会貢献、好きなことやワクワクすることのような「内的モチベーション」です。「内的動機づけ」とも言われます。

この二つのうちでは、「内的モチベーション」の方が高次の欲求になります。持続力も内的モチベーションの方があります。

「アンダーマイニング効果」とは、この内的モチベーションから行っていた行為が、外的要因が加わることによって阻害されてしまうことがある、という効果のことを言います。

ビジネス(お金)が絡むことで、バランスを崩してしまうことがあります。そういう影響を受けやすい人がいます。

そういった視点を一つ持つことで、より良いコミュニケーションが取れるようになることと思います。

協会総研
吉村司 吉岡岳彦

無料PDF|協会が気になりだしたら最初に読む本

サンプル

 

協会とはどんな組織でしょうか? 協会と聞いて、どんなイメージがするでしょうか?

本書では、協会総研に寄せられるよくある質問をもとに、「協会ビジネスとはなにか?」その本質を詳しく解説していきます。

実際の協会立ち上げ事例を通じて、協会ビジネスのポイント、いわゆる“勘所”をお伝えできればと思います。

☆ 無料ダウンロードはこちら ☆





メールアドレス (必須)

PDFをダウンロードしていただいた方に協会総研発行メールマガジン「受講生LOVE・協会LOVE」を配信させていただきます。

配信頻度: 週1回程度
受講生LOVE: 受講生のために協会を運営すること。
協会LOVE: 受講生に支持・共感される協会になること。
協会を作ったり、資格講座を作ったりすることに関心のある方のためのメールマガジンです。

コメント (1)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です