これまでは資格講座のテキストは、「立ち上げ当初は手作り感のあるものでよい。むしろ、そのほうがよい」と言ってきました。
その理由は、立ち上げ時のまだ未完成なところがあることで、かえって価値があるというか、引っ掛かりができて良いことがあると考えていたからです。
でも、今は違います。未完成な立ち上げは、美しさから程遠いところになります。なんとなく始めるスタイルは、今の時代ではうまくいかない方法になります。
資格講座のテキスト
これまでは、
これまでは資格講座のテキストは、はじめのうちは手作り感のあるものでよいとアドバイスしてきました。手作りの良さというものがあります。未完成なところが、感情を誘発させる素になります。会員さんから見て、そういう協会の歴史を垣間見ることができることは楽しいものです。そういうディテールにロイヤリティが湧いたりします。
これからは、
これまでの手作り感いっぱいのテキストは、ちょっと時代遅れです。最初から最高にステキなテキストを作成しましょう。
1冊からつくれる
現在は、ラクスルなどで、1冊から本のようなクオリティのテキストが数百円程度でつくれます。
期間も1週間程度で届き、在庫の心配もありません。
以前は、印刷にかけるため、100冊以上一気に製本しなければならず、テキストの書き換えができませんでしたが、今はそうではありません。
こういうテキストのほうが、ワクワクしますね。
資格講座のテキスト3つのタイプ
協会の資格講座で使うテキストには、いくつかタイプがあります。ここでは、3つのタイプを紹介します。
本型
本型のテキストは、文章で書かれている、本のようにまとめているタイプです。
このテキストは本になっているので、会員さんが自宅で復習するのに便利です。
虫食い型
虫食い型のテキストは、箇条書きにまとめてあるタイプです。あるいは、大きな四角に書き込むタイプです。
講師の話を聞きながら、空欄を穴埋めしたり、文章を書き込んで学ばせるタイプのテキストになります。
会員さんは、授業に集中しないと、後で見返すことができないため、真剣に授業を聞きます。
スライド型
スライド型のテキストは、プロジェクター(KeynoteやPowerPointといったプレゼン用ソフト)を使って内容を説明します。そのスライドの内容が、そのままテキストとなっているタイプです。
いずれのタイプのテキストでも、美しさを求めてカタチにしなくてはいけません。テキトーなテキストをつくると、そのテキトーさが随所に出てしまいます。
創業時(スタートアップ時)こそ、大事にしてください。
『創業時がぐちゃぐちゃなスタートアップは あとで直せない【協会ルネサンス】』参照
まとめ
立ち上げ当時からの会員さんから、「昔のテキストはこんなのだったんだよ」のような昔話を聞くと、なんだか嬉しくもなります。今の環境の良さを感じたり、昔の“近い”感じが少し羨ましかったりします。人は物語(ストーリー)に心が動きます。感情移入できるところがあると、思いがこもります。協会をつくる際には、そういうディテールに魅力が出るようにつくります。
ただし今は、最初だからといって“手作り感”いっぱいのテキストは、時代遅れです。新しい気持ちになれるような、最高にステキなテキストづくりを心がけてください。
シュテルン・コンサルティング
吉岡岳彦