認証ビジネスの協会をつくるには|認証と認定の違い

 

協会の会員さんの多くは、その分野の知識やスキルを身につけている人たちの “仲間入りをしたい” と考えて協会に入ります。

「〇〇ソムリエ」「〇〇マイスター」「〇〇アドバイザー」など、“肩書き” がほしいと思っている人に「認定資格」を与えるのが、協会(協会2.0)になります。

ところで、資格がほしいのは人だけに限りません。会社やお店も資格がほしいと考えます。

たとえば、「GMP」「HACCP(ハサップ)」「GAP」「プライバシー・マーク」「ISO」などが、代表的な “会社の資格” です。

お墨付きがほしい会社に「認証」を与えるのが、“認証ビジネス” になります。

認証ビジネスのつくり方

認証ビジネスの構築の順序をご紹介します。

規格基準

まず、認証のもととなる規格基準をつくります。

たとえば、「工場規範を示したGMP」「食品管理のHACCP(ハサップ)」「農業の生産工程管理のGAP」「個人情報取り扱いのプライバシー・マーク」「環境、品質規格のISO」などが、代表的な “会社の資格” です。

認証団体

つぎに、認証する団体をつくります。

認証する団体には、中立、公平、権威が求められます。株式会社よりは、非営利団体の一般社団法人のほうがよいです。

審査員

さいごに、審査員を用意します。

審査員は、規格基準を熟知している必要があります。それなりの研修をするのが、一般的です。

審査料、認定料

「規格基準」「認証団体」「審査員」がそろったところで、準備完了です。

あとは「審査料」「認定料」を設定し、認証を取得したい企業を募ります。

審査員養成講座

このビジネスモデルの事業性を高めるために、審査員の研修を有料化するという施策も行われます。いわゆる、「養成講座」「資格講座」という形で受講料を収入源に加えます。

審査員希望者は、個人の費用を使ってこれを受講します。合格すれば、審査員として働けます。

認証コンサルタント養成講座

審査員にならなくても、規格基準の知識を使って、認証コンサルタントとして活動する道もあります。そのようなメリットを感じた人が、実費で受講します。

認証団体のマーケティング

審査員、認証コンサルタントになった人は、自分のビジネスのためにクライアント企業を探します。

これはそのまま認証団体にとっての集客マーケティングにもなります。コンサルタントが顧客を連れてくるわけです。

認証団体は認証コンサルタントを抱えない

認証団体はふつう認証コンサルタントを抱えることをしません。審査員は抱えますが、認証コンサルタントは抱えません。

なぜなら審査をすべき認証団体は、中立、公平であることが重要だからです。

大学が自前の予備校を持っていたらおかしいのと同様で、認証団体が自前のコンサルタントを持っていたら矛盾します。認証コンサルタントは、あくまで認証団体とは無関係の独立した存在として活動します。

ちなみに、認証コンサルタントには、個人で活動するケースと既存の会社が認証コンサルタントを雇い組織として活動するケースがあります。 

有名な認証ビジネスの例

*   ISO
*   プライバシーマーク
*   病院機能評価
*   GMP(製薬関係の認証)
*   HACCP(食品関係の認証)
*   GAP(農業関係の認証)
*   JIS規格

 

 

 

協会ルネサンス
吉岡岳彦